岩国れんこんの仕入れや加工を行っている広中食品様を訪問しました
「岩国れんこん生産者の会」の会員の方々から蓮根を仕入れて加工している広中食品の広中様、小玉様にお話を伺いました。 【岩国れんこんについて】岩国れんこんは全国でも珍しいシロバナ(白花)種。その名の通り、夏には大きな白い花を咲かせます。夏の蓮田は、2~3mの高さまで伸びた茎の先に直径1mほどの大きな葉と白い花が咲き、圧巻の美しさが一面に広がるそう。夏の様子も是非見てみたいです。 岩国れんこんは一般的な蓮根に比べてひとつひとつの節が長く、やわらかいのが特徴。そして、瀬戸内海の温暖な気候で育った岩国れんこんはでんぷん質が多く、もっちりホクホクな食感を楽しめます。でんぷん質は熱に弱いビタミンCを守る働きもあるので、加熱してもおいしく栄養を摂ることができます。 岩国蓮根の圃場はパイプライン方式を導入しており、生活用水と同じ中国山脈を源流とした錦川の清流を引き込んでいるのも美味しさの秘訣です。 夏に花が咲いた時、中には原種帰りしてピンク色の花が咲くこともあるそうですが、その蓮根はやはり食感が少し硬いようです。岩国れんこんの種を守るためにも、可能な限り間引いたり、タネには使わないようにしているそうです。 【収穫方法】蓮根の収穫といわれると、沼地の中に入って水圧を使いながら収穫するものをイメージする方が多いのではないかと思います。岩国れんこんの収穫方法はそれとは異なり、水を抜いて、ユンボで上土だけを除けてから手で掘り起こすのが特徴です。岩国の土壌は沼地ではなく砂地の泥なので水はけが良く、効率も良いのでこの方法で収穫されているそうです。昔は他県と同様の方法で収穫している農家さんもいたそうですが、小石なども混ざっているため水圧を使うと蓮根に傷がついてしまうこともあり、今では水を抜いてから収穫されるようになったようです。 蓮根は9月・10月頃に生育期が終わると、土の中で眠っていてくれる休眠期に入ります。その休眠期の間に計画的に収穫を進めるのだそうです。大切に育てた蓮根に傷がつかないよう、一本一本丁寧に手掘りで収穫しているので、市場に出回る蓮根にも土がついた状態のことが多いです。 [収穫中に撮影のご協力をいただいた岩国れんこん生産者の片岡様] 【大変なこと】そして蓮根も他の野菜と同様に、高温や台風など天候の影響を大きく受けるそうです。背丈を超えるほど大きく育った茎に、大きな葉や立派な花を付ける蓮根。蓮根が肥大化する8月頃と台風シーズンが重なってしまうこともあり、台風や強風で茎が折れてしまうと蓮根が育たず大打撃になってしまうと教えてくださいました。 【さいごに】広中食品様の会社は蓮田の中に位置しています。収穫したてのれんこんを、その日のうちに持ち込んでもらえるようになっているので鮮度も抜群です !持ち込まれた蓮根の様子だけでなく、生産者様の顔が見えてコミュニケーションが取れることも良いところですと話してくださいました。穴がたくさん開いていることから「見通しが良い」といわれ、節と節が繋がった状態で収穫されることから「人と人とのつながり」に見立てられる縁起物食材の蓮根。まさに「人と人とのつながり」を大事にされているのだなと感じました。 そんな岩国れんこんをたっぷり使ったMaazel Maazelのスープは2種類ございます ! ・蓮根とほうれん草のグリーンポタージュ・たっぷり蓮根とゆずのポタージュ もっちりと粘りのある岩国れんこんを味わえるスープ、是非お試しください。こちらの選べるセットから選んでいただくのがおすすめ☆全商品に入っている「MM.ペースト」にも岩国れんこんを使用しています。